TVアニメ「四畳半神話大系」は独立した4話から構成される一人称ストーリーです。
2010年4月から7月まで全11話でフジテレビの『ノイタミナ』枠で放送されたんですね。
実は、原作が小説の為、通常のアニメよりも文字数が多く、脚本の上田誠は「脚本家と声優泣かせ」のアニメと語っているそうです。
なんと、2010年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞しています。
この記事では、アニメのあらすじ、キャラと声優、森見登美彦さんの原作のこと、舞台となった京都の街のことを紹介しています。
いつの間にか、京都の街を自分がさまよっているような、そんな感覚が面白いアニメです。

四畳半神話大系のTVアニメのあらすじ
4つの並行世界で繰り広げられる不毛と愚行の青春奇譚
京都大学3回生の「私」は薔薇色のキャンパスライフを夢見ていたにも関わらず無意義な2年間を過ごしていました。
入学した際のサークル選びでテニスサークルを選びますが、プライドの高さと社交性の低さからサークル内で孤立していきます。
同じくような境遇の小津(おず)と出会ったことがきっかけで一層性格が捻くれていきます。
「私」は小津と出会わなかったら、違うサークルを選んでいたならきっと違う人生を送っていたはず…‼︎

四畳半神話大系のTVアニメのキャラと声優
小説から飛び出したキャラ達の躍動が楽しめます!
私
主人公は『私』です。
大学の3回生で下鴨幽水荘(しもがもゆうすいそう)の四畳半に住んでいます。
かつて夢見たキャンパスライフは実現されず、悪友の小津に足を引っ張られたせいだと思っています。
理想の女性像は「黒髪の乙女」。
声優担当は浅沼晋太郎(あさぬましんたろう)です。
主に少年から青年役の声を担当していて、二枚目半で少し粗雑な役を演じる事が多い。
「ゼーガペイン」のソゴル・キョウ役や、「にゃんこい!」の高坂潤平役なども担当しています。
小津
「私」の悪友であり宿敵の小津は「私」と同学年で妖怪のようなやつと例えられるほど不気味な風貌をしています。
「私」を負のスパイラルに巻き込み、無意義な学生生活を楽しんでいます。
声優担当は吉野裕行(よしのひろゆき)です。
アニメ「ヴァンドレッド」で初主演となるヒビキ・トカイ役を演じています。

四畳半神話大系のTVアニメの原作
独自の語り口が新しい日本のファンタジー作品
森見登美彦(もりみとみひこ)による本作は、書き下ろしで2005年に太田出版より刊行され、文庫版は2008年に角川書店より刊行されました。
京都市を舞台とした本作は独立した4話の話が微妙に重なり合う物語で、主人公である「私」がもしあのとき違う道を選んだらという並行世界を描いています。
四畳半神話大系のTVアニメの聖地
見るだけでも京都に行った気分になれます
京都市を舞台としていますので、京都の有名な場所も沢山登場します。
中でも鴨川デルタは樋口師匠が三角州でタバコを吸ったり、映画サークルに「私」たちが花火を打ち込んだりしたシーンの場所で有名です。
京都大学吉田寮は「私」の住む下鴨幽水荘のモデルとされる建物で、木々に囲まれてとても趣のある場所です。
他にも四条河原町交差点や京都市役所など京都の街並みがアニメでも楽しめます。
是非行ってみてください。
